MIPシンポジウム

MIPシンポジウム - 知財人材はMIPが育てる


基調講演をされた元特許庁長官の荒井先生、プレゼンが上手でびっくりしました。ユーモアとネタに溢れる内容でして
( ゚д゚).。o○(知財人材は、かくあるべしですな)
と思った次第でございます。


その後、先輩方の研究発表もありまして興味深い内容に耳を傾けました。知的財産の研究といっても
・法学的アプローチ
・経済学的アプローチ
・公共政策的アプローチ
などなど、切り込み方は様々でして一概に「これだ!」といった手法が確立されていないのが現状課題でしょう。そうした中でも、手探りながら方法論や一定の結論を得ていった先輩方には頭が上がりません。


後半はパネルディスカッション。
B教授司会の下、産・学・官・法を代表する先生方が話し合いました。
全社員が知財マインドを持つにはどうしたらいいのか。セクション毎にどのような知財教育を施せば効率的か。その手法とはどんなものか。こうした企業における知財研修について、その輪郭を知る事ができたのは大変貴重な体験だったと思います。
さらに言えば、中国における人材育成やベンチャー育成に関しては、思っていたものとちょっと違う内容で驚きました。中国のリーダーである中央委員会のうち、ほぼ全員が理系出身者であること。知財に強い人材が欲しいといった政策以前に、現場の教授陣による人材育成が早かったこと。さらに国内の産業育成においては民間の研究開発が弱いため、大学側が応用研究に力をいれるベンチャー精神に溢れていたこと。
“モノ”から“知恵”へと変貌を遂げる中国を垣間見た気がします。


こうしたシンポは大変勉強になるので、開催頻度を増やして欲しいですねぇ。
面白かったです。