エコロジー(Ecology)の意味

母者J( 'ー`)し「ねぇ、エコロジーってどういう意味なの?」
NHKでも日テレでもテレビ朝日でも“エコ”“エコロジー”とCM挟んで宣伝してますよね。お笑い芸人を集めて特番したり、ミュージシャンを集めてコンサートを開いたりと、巷ではエコロジーという言葉が氾濫しています。“エコ○○”なんていう造語は、今や山ほどあるのです(私も一つ作りましたw)。
そんな状況を見て、どうやら母は疑問に思ったらしいのです。


『そもそもエコロジーってどんな意味?』


私(´Д`)「えっと、確か、初めて日本でエコロジーって言葉を導入したのは南方熊楠で」
私(´Д`)「生態学とかそんな意味だった気がする」
母者J( 'ー`)し「・・・ふ〜ん、環境とか地球に優しいって意味じゃないのね?」
私(;´Д`).。o○(・・・そういや、どういう意味なのか知らんなぁ)


大手シンクタンク環境政策を叩き付けた私ですら、全く答えられませんでした。そういや、どういう意味なんでしょうね。エコロジーって。皆さん、正確な意味はご存知ですか?

エコロジー - Wikipedia


エコロジーとは、狭義には生物学の一分野としての生態学のことを指すが、広義には生態学的な知見を反映しようとする文化的・社会的・経済的な思想や活動の一部または全部を指す言葉として使われる。後者は英語のEcology movementやPolitical ecologyなどに相当する。以下の記事では主に後者の説明をする(狭義のエコロジーの説明は生態学を参照)。後者の内容は、「環境に配慮していそう」なファッションなどから、「地球に優しい」と称する最先端技術や企業活動、市民活動、「自然に帰れ」という現代文明否定論まで、きわめて広範囲にわたる。


出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

なんだそうですが、ますます意味が分かりません。要するに定まった意味はないのです。生態学という学術上の狭義の意味もあれば、広義の意味を持つ言葉ということになります。


そもそもエコロジーという言葉を作ったのは、ドイツとアメリカの学者だという事でした。

エコロジーという言葉-創唱者エレン・スワローとその時代-


現在、エコロジーは2つの意味に使われている。1つは1866年にドイツのヘッケルが提唱した生態学を表す言葉、もう1つは1892年にアメリカのエレン・スワローが提唱した環境保全をめざした社会運動としてのエコロジーである。

ヘッケルといえば「個体発生が系統発生を繰り返す*1」という、発生の観察から得られた有名な名言を残した生物学者です。もう一人は・・・すみません分かりませんorz 
沈黙の春』で有名なレイチェル・カーソンと関係のある方かもしれませんが、このスロワーの唱えた意味が現在の広義にあたるようです。勉強になりますねぇ。
・・・要するに色々な意味があるよ、ということらしいです。



にしても、その割にはよく使いますよね。“エコロジー”とか“エコ”とか、そういった言葉を。今考えれば、母の質問は根源的にして基本的な質問のようでした。こんな質問にも答えられない現状は、ある種でイデオロギーと化してるんでしょうね。

*1:簡単に言えば、人間の胎児は時間が進むにつれて魚類→両生類→爬虫類→哺乳類と姿・形が変化するので、まるで魚から人間へ進化した歴史を見ているように感じるのです。