シンポ出席(中国の商標権問題)

今日はシンポジウム。
21世紀構想研究会ことB教授主催のシンポジウムでしたが・・・、すいません初めて参加しましたorz


テーマは『中国における商標権侵害』について。
内容が極めて実務的で面白かったです。だって、今回のケースステディーは日常茶飯事なのに表に出てこない係争ですから、実際の実務担当者の苦労が分かるというもの。中国国内での著名性の証明とか、関税と商標局の関わり、担保の種類、運用規定の複雑さ・・・日本とかなり違うもの。
さすが中国は官僚の国デス。


特に印象深かったのは(というか、意識があって覚えていたのはw)N教授の質問でしたね。
「商標を印刷したラベルを付さないで、製品とは別に中国国内で製造した場合は商標権侵害になるのか」
「製品・ラベルを別々に中国国内で製造し、輸出する行為は侵害にあたるか」
「製品は中国、ラベルは日本で製造し、日本国内で付した場合はどうか」
そこまで思いつかなかったので、やっぱり商標の専門家はすげーなぁと感心した次第。
まだ実務経験がないので何とも言えませんが、多分ありえる防衛策なんでしょうね。


あとは、悪意の証明や周知性の証明については・・・。
かなり難しいらしく、中国国内でも規定があっても運用面では日本と違うらしい。DBがないとか、業態のランクが大事とか、日本の運用とはだいぶ違います。おそらく、インフラ整備が完璧でないのが一因なのでしょうが、中国の事務所と契約する際には気をつけるべき点なんでしょう。証明するにも企業側の役割は大きいようなので日本国内みたいに考えるとエライことですから。


こんないいシンポがあるとは思いませんでした。
次回も是非出席させていただきますorz