オープンとクローズド

知財科学概論』という講義、毎週楽しみにしています。
他の授業は
(゚∀゚)「知財サイコー!」
(゚∀゚)「知財守れば皆幸せ!」
この授業は
( ゚Д゚)「でもさ、知財って実は有害なこともあるんじゃね?」
そんな感じ。


今週は一ツ橋大学の日本語ペラペラなアメリカ人教授が講師でした。
内容は『コモンズ』『イノベーション
知的財産権は使い方によってイノベーションを促進したり、阻害したりするよ。
そんな内容でした。

知的財産権の使用を極力制限し、狭い範囲で使用を認める『クローズド』
知的財産権の使用を最低限制限し、広い範囲で使用を認める『オープン』



その代表例がiPodです。
最初、MP3形式を再生できるとあって爆発的に売れたiPod
売れたのには、違法コピーといった『オープン』な要素がありました。
アップルはこの頃『ハード』に力を注ぎます。


その後、アップルは『ソフト』に転じることとなります。
iTunesで購入したものはiPodでしか再生できないように画策。
シェアの独占を狙います。
『オープン』から一転『クローズド』へ。
iTuneの曲でも再生できるプレイヤーを販売した会社を訴えたのもこの頃です。


そして現在は再び『オープン』。
iTuneの限界が見えるや否や、方針を一転させました。


つまり何が言えるのか?
それは知的財産の保護一辺倒では、イノベーションは成長しないということ。
時に保護し
時に開放し
それを上手く組み合わせないと、今の世の中で成長は見込めない。
もっと言えば知的財産を扱う人が忌み嫌うコモンズ(人類共有の知的財産)は大切。
複雑もまた良し、というわけです。


いい頭のリフレッシュになりますた、マジで。


※画像は後日。
私信はありません。