The West Wing #10 In Excelsis Deo
日頃は無愛想なトビーが、大切にしているもの。
いつ観ても、最後のシーンで泣いてしまいます。
ある日、海兵隊の兵長だった男性がベンチで凍死しています。
彼は、トビーが慈善団体に寄付した際のコートを着ていました。トビーの名刺と共に。
しかも彼のための救急車は1時間以上経っても来ないのです。
何の関係もないこの兵長に、トビーは仕事中にひたすら気にかけます。
退役軍人管理局に問い合わせ、
兵長の顔見知りを尋ね、
同じくホームレスとなった兵長の弟に亡くなったことを伝えに行く。
そして、トビーは大統領名で兵長の葬儀を手配してしまいます。
トビー:「朝鮮戦争を戦った海兵隊の兵長ですよ?あまりにも酷い扱いじゃないですか?」
バートレット大統領:「トビー。こんなことをしたらホームレスの退役軍人が大勢くるぞ?」
トビー:「覚悟はしております」
大統領は何も言わず、トビーの肩をポンと叩くシーン。
このシーンも大好きです。
トビーが大切にしているものは、人間が持つ良心そのものなのだと思います。
政治的、経済的な駆け引きにより思い通りにならないホワイトハウスにあって
それでもトビーには譲れないものがある。
その良心に忠実に従う行動は、何にも増して輝いて見える。
「これだけは譲れない」という、その信念があることは
簡単なように見えて、実は恐ろしく難しいことです。
それをやってのけるトビー・ジーグラーというキャラクター、私は好きです。