閃きは全てに勝る

 日頃は読まない分野のペーパーを読んでいました。
 今日はあまりに疲れて、仕事以外の時間を作りたかったのです。


 たまたま、カメラメーカーの「光学素子を使わない画像処理」という記事がありまして、それを読んでいたときのこと。


 来ましたね。
 頭に電球が。


 焦点を合わせるポンチ絵を見た瞬間に
 「ああ、これだ。何だかわからないけど、これなんだ。分かった」
 こんな感じの閃きです。


 その記事は光学素子、例えばレンズを介さずに画像処理をしたらピンボケになるけど、補正や推定を繰り返して元の画像を手に入れました的なソフトウェアの話だったのですが
 これがなぜか、別の学問分野の知識と合致したのです。


 もう、15分後に大事な会議だというのにメモ帳にポンチ絵を描いて、簡単な式と概念図を書いて、あぁ!
 この瞬間が30歳になってもあるなんて!


 もう、仕事なんざ辞めちまえと思っていましたが
 やっぱり自分は妄想を現実に置き換えて、それは本当にアイデアになる瞬間が大好きなんです。
 閃きこそ全て!