部長に怒られたでござるの巻

 関西では、短期の人のことを“いらち”と呼ぶそうです。


 総本家の分家である本家(ああ、ややこしい)で、相続で一悶着あったらしく
 関西にいる私にまで飛び火しました。


 なんでも本家の一人が死に掛かっていて、その人の債務状況が全く不明だと。
 法定相続人は没後に全て財産放棄するか、限定承認するかしたいけれども
 本家内が全く収集がつかない。
 そこで全く関係の無い私に、本家の顧問弁護士から「間に入って事を収めてもらえないか?」と
 訳の分からない電話が来たのです。


 しかも、非常識にも仕事の休憩時間中に。


 顧問( ́ε` )「いや、ですからですね。この場合は、当人を生前に自己破産させた方が良いわけでして」
 私(゚Д゚)「そんな馬鹿な話がありますか。本家が黙ってませんよ?」
 顧問( ́ε` )「そこはですね、了解を得ておりまして大丈夫だと思うんです」
 私(゚Д゚)「なにが“思う”ですか?総本家当主の了解は得てるんですか?」
 顧問( ́ε` )「大丈夫だと思います」
 私(゚Д゚)「確認したの?それはあなたの印象ではなくて?大丈夫だったら何で私に話が及ぶんです?」
 顧問( ́ε` )「私では部外者ですし、Futabaさんに間に入っていただきませんと」
 私(#゚Д゚)「(ここでキレる)あんた散々顧問料貰っといて、この期に及んで分家の私に頼むのか!本家の財産目録もろくにサボって作ってないとはどんな了見だ!人を馬鹿にするにもいい加減にしろ!!!この馬鹿やr」


 部長(・∀・)「…Futabaさん」
 部長(・∀・)「…ちょっと静かに、ね?」
 私(;゚Д゚)「・・・え?」


 気がついたら、廊下に部長がおられました。
 後から聞いたのですが、1階の廊下の防音壁を3階乗り越えるほどの怒鳴り声で、わざわざお見えになったようで。


 部長(・∀・)「興奮しすぎ」
 私(;゚Д゚)「・・・も、申し訳ござません」


 この『瞬間湯沸かし器』な性格ったらまあ。
 死にたくなりましたよ。