『同居人』の面白いところ

 私のことを“マゴット”と呼ぶところでしょうか。
 人のことを“蛆”扱いとは!
 最初は憤慨したのですが、理由を聞くとなんとも納得。


 「無口ゆえ捉え所はないが、自然発生的に、気が付かないうちに側にいるから」
 まあ、そうでしょうね。
 モトカノにも同じような事を言われた気が・・・。


 私は、同居人のことを恋人だとは思っていませんし
 同居人も私をマゴットとは呼びますが、恋人とは思っていません。
 もしも同居人が、他の人と結婚したいと言うならば受け入れるでしょうし、反対もしません。
 大事なことが分かっていて、そこを押さえられているならば何の問題もないのです。


 同居人の面白いところは、私をマゴットと呼ぶことにあるのではなく
 一緒に時間を共有していることを、マゴットに例えているところにあるのです。