クラウド・アトラス
試写会に行ってきました。
面白い映画でしたよ。
難解でしたけど。
6つの時代と主人公たちを映像で織り交ぜることで、一つの物語を作るという斬新さ。
個人的にはネオソウルのソンミがお気に入りですね。
クローン人間として、アイデンティティを持たされないような環境の中で唯一人、自らを知るソンミ。
よくよく考えてみると、アイデンティティというのは「自我」の前に「差」を認識できるかどうか、という話になります。
それ故、この物語では人間に焦点が当たっているわけです。
過去の記憶が今の記憶を繋げていくという人間特有の儚さ。
その儚さの中にある、人間の意志の強さを前面に出しているところに好感が持てました。
まるで切れそうな弱弱しいロープを手繰り寄せるかのように、6人の時代の異なる主人公たちが繋がっていくその姿に。
分かりにくい映画なので、一人で行くことをおススメします。
あまりデートで観にいって盛り上がるタイプではありませんね。