風俗街の憂鬱

 朝。
 マンションのオートロックのドアを開けると、手が香水臭くなることがありました。
 「こんなに香水が残るほど、普通はつけるものかしら」
 「プアゾンをさらに気持ち悪くした感じだしなぁ・・・」
 あまりに気色悪いので、ハンカチを手に持ってドアを開けるようにしましたが。


 一体、何故このようなことが起きるのか。
 その理由がようやく分かりました。


 マンション入り口の出入りの際、どうみても“そちらで働いてらっしゃる女性”に出くわすことが多いのです。
 髪型。
 服装。
 格好。
 雰囲気。
 そして、何よりロックの開け方からしてマンションの住人ではない。


 ご存知の通り、私のマンションの裏手は関西でも有数の風俗街です。
 つまりは、です。
 『女性にお金を使う』ような馬鹿がいるということです。


 中央図書館が近くにあって、間取りも良いから引っ越したのに。
 こういう方々は、一体全体どういう頭の構造をしているのか。
 ちょっと後悔の念が出てきましたよ。