三人行けば必ず我が師有り

 若くして儒学の『論語』、朱子学の『大学』を読むと、後に助けられることがあります。
 今日も職場で陰口を叩く社員に頭を痛めていたのですが、次の一説を思い出しました。

三人行、必有我師焉。択其善者而従之、其不善者而改之。

 三人とは、自分と他者を指しています。


 「他人は全て、自分の先生である。」
 「優れた人がいるなら大いに学び、劣っている人がいるなら反面教師としなさい。」
 といったところでしょうか。


 世の中で義憤に駆られること、悩むこと、怒りを感じることは沢山あります。
 その対象が人間であるなら、尚更です。
 しかし、マイナスの感情に囚われるのは感心しません。
 エネルギーと時間の無駄です。


 人生は、本当に短い。
 今しか勉強できないことがあります。
 今しか経験できないことがあります。
 にもかかわらず、何も学ばないで過ごすことは、実に勿体無い。


 ろくでもない人間は、山のようにいます。
 私がすべきことは、そんな人間に対してチマチマ悩むことではなく、そんな人間にならないことです。