喧嘩するほど仲が良い
ここ数日、家族喧嘩が絶えませんでした。電話をすれば喧嘩をし、メールをすれば喧嘩をし、何をして喧嘩をする。
『I have a voice!』とばかりに言うわけです。
正直、面白くも何ともありません。
気分を著しく害するのみです。
しかしながら、思うのです。
「喧嘩するほど仲が良い」というのは「人間の本性」に通じるものがある、と。
人間関係は複雑に存在しますが、「親しき仲にも礼儀あり」というもので、血の繋がらない他人とはなかなか喧嘩などしないものです。
恋人や夫婦であっても、本質的に人格の否定にまでは発展しにくいものです。お互い、発展しすぎれば、自ずと関係が破談する危惧を持ちますからね。
しかし、家族ともなれば、例え人格を否定する内容であっても発展することもあるのです。
何故でしょうか。
私なりの解釈を易くいえば、『どうでもいい存在』同士では、喧嘩は生じ得ないとでも言いましょうか。
言語学的には“語用論”、宗教学的には“情”の問題だと思うのです。
この点に、私が言う「人間の本性」があります。
他人とは違い、家族とは掛替えのないものですよ。
本当に代替しようがありません。
というわけで、皆様におかれましてはご家族を大切になさって下さい。