感情を失うこと

 今日で休職してから1ヶ月になります。


 世の中には、驚くべきことに「感情を押さえつけてしまう」類の薬が本当にあります。
 一種の躁病ないし躁鬱病に処方されるものですが、私へ処方された“デパケンR”という薬がそれに当たります。14日から約一週間服用したところ、問題の『感情の波』はなくなったのですが、『感情を失った』ようになりました。意欲がなく、言葉少なで、思考が完全に停止したような感じで、まるでゾンビのような生活を送っていました。


 「ロボトミー手術を受けた人ってこんな感じ?」と思うくらい、前頭葉を失った感覚に陥りましたね。傍目からは一見改善しているように見られるのですが、私にとっては苦痛以外何者でもありませんでした。人間は感情の生き物なのだなと、つくづく感じたものです。


 今日、服用量を半分に減らしてみました。劇的に変わることはありませんでしたが、「久しぶりにブログを書こうかな」と思うくらい、若干の回復が見られたようです。もちろん、本格始動には至りません。今の職場に戻る事を考えると、頭も身体も斜めってしまいますから。


 今日の社会情勢にあっては復職が好ましく、失業は避けたいところです。しかしながら、あまり考えすぎないことなく、復職に拘るよりも、同じ轍を踏まないように現状を回復させることが優先課題であるように思います。
 今は「焦りは禁物」と自分に言い聞かせ、治るようにと試行錯誤している段階です。