蛸壷化

どうもサラリーマンになってから、実学のみ勉強することを求められるようになり、日に日に馬鹿になっていくような気がしています。
「最近の米国特許でこんな判例が出た」とか
「この実施例だと、ここまでしかサポートできない」とか
それを勉強したところで完全なる“蛸壷化”なのだと、気が付き始めました。


大学院時代、“知的財産におけるデューデリジェンス(企業内の知的財産をどう評価すべきか)”が知的財産権研究の最先端の一つでした。


最近になって『イノベーション』という“基礎の基礎”的な事をOCWで自発的に勉強する機会を得て、この“知的財産におけるデューデリジェンス”がいかに重要か、分かってきました。まるで目から鱗な気持ちでした。知的財産を何らかの形で評価する、もっと端的に言えば“正確に評価する”ことは、どうみても必要なことなのだと。縁の下の力持ち的な一手法に過ぎないのですが、今世紀には必須の道具なのだと。


経済誌を読んだり、日経新聞を読んだり、仕事をしているだけでは、もしくは社内勉強会とか自己啓発の類では決して気が付かない出来事が、世の中でどんどん起こっている。


もはや蛸壷の中で右往左往していることに、我慢ができません。