自己啓発と実学

自己啓発』『勉強会』といったものがあります。うちの職場でも毎回のようにお誘いがあります。今時の流行なのでしょうが、私はこういったものには全く興味がありません。はっきり言って宗教染みてて嫌いです。


「お前ら、それって生きる上で何の役に立つんだ?」と思うことがあります。本当の意味での“実学”とは相違するように感じるのです。仕事で役立つ知識は、金を得る上で必要となる知識であって、人生生きる上で必要となる知識とは全く異質のものです。
私の考える“実学”とは考えること。例えば、人間はどんな風な癖があるのか。何故ギャンブラーはギャンブルを続けるのか(統計的に負け続けてるのに)。聖アウグスティヌスを学ぶもよし、カントを学ぶもよし。ともかく問題なのは常に“疑問で眺め、考えること”なのです。ただ単純に知識を身につけることが教養ではありません。それでは単なる馬鹿なのです。


どうも世の中、金の稼ぎ方や幸福を得る方法といった短絡的な“実学”が多すぎて、何か違う気がする。正直、違和感を覚えてなりません。