『正直者は馬鹿を見る』

『正直者は馬鹿を見る』のが、世の中です。
社会人になってから気が付いたのは「正直すぎると損をする」という社会のルールです。換言すれば「聞かれてもいないことまで話す必要はない」という、いわゆる“大人の世界”のルールです。ここ半年は、それに気が付かず、大きく損をして嫌な目に遭ってしまいました。色んな意味でねorz


「聞かれていないことは話さない」


これは意外と難しいものです。
例えば「ねぇ、今何時だか知ってる?」と聞かれたら、皆さんどうします?
普通ならば、親切に「○時○○分だよ」と答えるでしょう。でも、この質問に対して「聞かれていないことは話さない」スタンスを取るならば「知ってる」と答えるのが適当なのです。でも、そんなことをする人は普通いません。いたら「なんて意地悪な奴なんだ」と思うでしょう。


逆に、良かれと思って時間も教えた挙句、「それからね、あと30分経ったら近所のスーパーで特売があるよ」と答える人もいます。言わずもがな、私みたいなタイプがこれにあたりますが、こうした人物は自分が損をしていることに気が付きませんし、気が付いた時には既に遅いのです。うん、遅かったなぁorz


そこで私なりに考えたのですが

赤の他人→「聞かれていないことは話さない」
親しい人や信頼の置ける人→「聞かれていないことも正直に話す」

と云う方が、バランスが取れるんじゃないかと思えるようになりました。世の中的には「全ての人は正直である」という性善説に立ったほうが良いとは思うのですが、ここまで『正直者は馬鹿を見る』世の中を見ると、どうも利するべきは家族や信頼における周囲の人だけで十分な気がするのです。全く、物事を隠すと言うほど意地悪な奴にもなれませんからね。


難しいですね、世の中は。