久しぶりの飲み会

黒澤明監督の代表作『生きる』に、この映画を象徴するワンシーンがあります。
末期の胃ガンを宣告された主人公演じる志村喬は、絶望のうちに街を彷徨った挙句、食事処へと立ち寄ります。彼は静かに席へ着くのですが、壁一枚隔てた隣の席で若い学生たちが飲み会をしており、口汚く乱痴気騒ぎと馬鹿騒ぎをしています。
今まさに“生に溢れた者”と“死にゆく者”が、わずか壁一枚隔てて存在している。そんな現実の残酷さ・無常さを見事に演出したワンシーンです。


昨日の共同講座後に飲み会がありまして出席しました。
最近、飲み会に出席すると絶望的な気分へと落ち込むため、出席は控えてきました。
院関係の飲み会は、ほぼ半年振りの出席となります。毎月開かれている研究室発表会後の飲み会も断り続けていましたし、同期生や友人からの飲み会も断り続けました。すぴ様の誕生日会、夏の試飲会、内定者同士の飲み会といった機会のみ、必要最低限と考えて出席したくらいです。


出席したとは言え、心ここにあらずといった気持ちでしたから、誰が何を言っていたのか、自分が何を話していたのか全く覚えていないのですが
T先生(゚∀゚)「元気ないけど、どうした?」
私(´Д`)「えぇ、まあ。大丈夫です。」
担当教授からの一言だけは、実に印象深く覚えています。結構サボったり、物事を楽観する姿勢が全く無くなってきましたから、いろいろご心配をお掛けしていたのかもしれません。ご配慮を頂き、申し訳なく感じました。


今後も出来る限り、出席したいと思います。まるでリハビリみたいですねw