告発のとき

映画『告発のとき』公式サイト
社会派映画。主演はコーヒーのCMでお馴染みトミー・リー・ジョーンズです。


一時帰還した兵士である息子が失踪、殺害された主人公が真実を求めて奔走するストーリー。身内の犯行を隠そうとする軍、捜査の権限で揉める警察、息子の携帯電話に残された映像・・・。
戦争によって人生を狂わされた若き兵士たち、帰還兵の問題に訴えかける映画でした。


さてさて、個人的に好きだったのは主演のトミー・リー・ジョーンズの演技。退役軍人である主人公、彼の軍への忠誠が“これでもか!”と言う位に表現されていました。
例えば、モーテルのベットを軍隊式に整えたり、寝る前に靴の底をブラッシングしたり、国旗掲揚の作法(地面に着けてはいけない、反転した国旗掲揚は非常時であること)にうるさかったり、女性を前にして半乾きのYシャツを着始めたり(これは自衛隊も同じで、女性の前ではいくら熱くても上着すら脱がないらしいです)。


そこまで軍に忠誠を誓う主人公が裏切られていく様は、アメリカが抱えている帰還兵や退役軍人の問題を如実に示したものであり、“カッコイイなぁ、トミー・リー・ジョーンズっ!”と言いたくなるくらいに自然な演技でしたね。
いやはや、個々の思想は別にしても知識が増える社会派映画でした。