苦渋の決断

朝7時になろうとしています。
私は全く眠らず、ある事を決断しました。


内定を貰った会社に決めるか、それとも諦めるか。


今日は午後より独立行政法人海洋機構の最終面接があるはずでした。
本拠地を横須賀(実家から近い)であること、知的財産の業務に携われること、バックグラウンドたる学術が役立てられることなど様々なメリットを感じておりました。正直申し上げて、今回の決断は苦渋の決断そのものでした。昨夜から考えに考えつくしても答えが出ない。それだけ内定先と今回の面接先には、一長一短たる魅力があったのです。
しかし、結論は揺ぎ無いものとなりました。


当初、考えられるメリットとデメリットは次のようなものでした。

メリット


(内定先)
知的財産業務を長く勤める事ができる。
知的財産について詳しく学べる部署と役職がある。
民間企業でビジネスマインドを学べる。(メリハリがある)
(独行)
基本は定時に変えることができる。
自分の時間を作る事ができる。
利益を追求しない分、非効率的な行動を行う余裕がある。(まったり感は自分によく似合う)
ノルマがない。
給与は基本的に安定している。
地元。

デメリット


(内定先)
利益を追求する分、ノルマがあり効率的かつ余裕のない業務を強いられる。
知財業務希望のつもりが営業職を命じられるかもしれない。
業績により給与が左右され一定でない。
全く異なる勉強を強いられる。
緊張感がなくならない仕事環境かもしれない。
関西。
(独行)
公的機関はジョブローテーションが激しく、知財業務は一時的に終わる可能性がある。
制度上、知的財産を経営に生かすことはできない。
国家予算により左右され任期制職員が増える。
仕事が単調で将来役に立つスキルを得られない。
為政者の命じるままに統合廃止される恐れがある。



給料が同じ、福利厚生も同じ。
ただし求められるもの、求めるもの、その地が違う。
どうすべきか。


決断するのは一瞬でした。
見かねた母が
「あんたの好きなようにしなさい、うちらはどうだっていいから」
「民間なんてね、所詮慣れなんだから」
「迷ってる暇なんてないよ」
ようやく心のトゲが取れた気分になりました。
将来のために今できることを精一杯やろう。
そんな決意を新たにしたのです。


午前8時になろうかとしています。私に迷いはなくなりました。