【映画】エリザベス:ゴールデン・エイジ

エリザベス女王財政再建のため特許を乱発して混乱させた人物として有名です。
まあ、それは別のお話ですけどねw


TOHOシネマズにて、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』を観てきました。
イギリス史上最も有名な処女王であるエリザベス1世の人生のうち
黄金期を創世した人生前半を取り上げたこの映画は、女王を人間として扱っている面白い作品です。
正直、レイトショー1200円で観て極めてお得でした。


何が面白かったか。
それは苦悩の時代を経て、厳格な女王として振舞う一人の女性に心が動かされることです。


この映画の中で最も好きな場面は、女王が苦悩したり感情的になるシーンです。
老いを気にする女王。
ローリー卿への愛に苦悩する女王。
待女の裏切りに烈火の如く怒る女王。
残酷な死を恐れる孤独な女王。
占星術師に泣き付く女王。
暗殺未遂に会っても、首謀者への死刑執行を逃れようとする女王。
どれもこれも厳格なエリザベス女王とは思えない人間的な姿です。


外見に見合わず、実に芯が細く、気は小さい。
そんな女王の姿は誰しも持ち合わせる内面の弱さを見せてくれます。
その弱さを乗り越えようとする女王の姿に人間としての共通性を感じるのです。
「人間の出来ることは限られている。」
「嵐の時、人は時として翼を広げ大空へと旅立つ。」
そんなフレーズに心揺れる女王に、実に共感するものがあるように思えてなりません。


昔々の女王様の様子としてではなく、一人の人間として観てみると興味深い作品でした。
オススメです。


※私信はありません。