就職案内状の特許技術

エントリーに登録したからですかね?
最近、ちょくちょく案内状が届くようになりました。
(正式な言い方を知りませんので、以下案内状と呼称。)


景気が良い為か。
各社創意工夫を凝らしたモノが数多く、予算の潤沢さを窺い知る事が出来ます。
中でも興味深かったのが、日立(HITACHI)の案内状です。



一見すると、何やら外国人の方が写っているだけに見えます。
何の変哲もない単なる案内状に過ぎません。
しかし、さにあらず!
なんと目がウインクするのです!
http://video.google.com/videoplay?docid=4094619938261658721
(;´Д`).。o○(何このハイテクの無駄遣いw)
たかが案内状にここまでやるものなんですかね?


すごいものだ。
事を考えるに、偏向板とか使っているに違いない。
そう思ったのも束の間、端に細かな文字を発見しました。

知財を扱う者なら興味そそられる『US Patent #5,901,484』の一文。


GooglePatentというサイトが出来たので大変便利ですね。
それでは、公報の超適当な読み方をご説明しましょうw
US Patent #5,901,484
さてさて、公報をDLしてフロントだけ読んでみます。
この特許は公報種別が“A”ですから、すでに設定登録済みの公開特許ということになります。
発明の名称は『Manually operated moveable display device』
出願日は1998年6月9日。
出願番号は09/094337
発明者はRufus Butler Sederさん。
請求項は20もありますw


ちなみに、[21][22]とか打っているのがご覧になれるかと思います。
これは“INID”と言いまして、万国共通で同じ意味で使われるコードです。
例えば

[21]は、出願番号
[22]は、出願日

と、言葉が分からなくても基本事項は確認できるようになっているのです。


さてさて、クレームの中身まで読む暇もないので、どこら辺の特許分類に属するのかだけ見てみましょう。
要するにどの技術範囲に属するものなのか。
公報を見ると

[51] Int.Cl^6G09F 7/00

[51]は国際特許分類のことで、Int.Cl^6ということは国際特許分類第6版ということになります。
特許分類とは、その技術分野に属するか細分化したものでして
冷蔵庫、自動販売機、納豆の容器、飲料用容器など細かく分類されているのです。

G09F 7/00


サイン,表札または番号プレート,文字,数字,または記号板(車の登録ナンバプレートB60R13/10);
パネルまたはボード(展示カード1/00;可変情報のための指示装置9/00,11/00;照明サイン13/
00,告知またはポスター用のボード15/00)

ちなみに、その下には“[52]U.S.Cl”と、アメリカの国内分類があります。
こちらは

40/488 CHANGING EXHIBITOR.Inscription cover.Sliding
40/445 DISPLAY WITH SPECIAL EFFECTS.Movable card

滑るカバーで特殊なエフェクト表面な可動式カード、とでも言いましょうか?w
何のこっちゃ分かりませんが面白そうな発明ですよね。
通学中にでもクレーム読んで見ますか。


※私信はありません。
公報を読むきっかけなんて、こんなもんです。