【本】いじわるばあさん



いじわるばあさん (1) (朝日文庫)

いじわるばあさん (1) (朝日文庫)



(゚∀゚)いじ♪いじ♪いじいじいじいじ♪
(゚∀゚)いじわるばあさん♪
この歌を脳内再生できる方はいらっしゃいます?
できる貴方とは間違いなく友だちになれます!w


さて、『いじわるばあさん』といえば長谷川町子の代表作。
ブラックユーモアな作品であるながら、人々に親しまれたこの作品。
何故、この“いじわるばあさん”はこんなにも笑えるのでしょうか?


それは、“いじわるばあさん”が私たち“普通の人”と同じであるからに他なりません。


作品に描かれている事は、日常です。
決して、非日常が描かれているわけではない。
そんな日常には必ずといっていいほど、憤りや妬みが存在します。
“普通の人”は、それに戸惑うものです。
同時にイヤラシイ考えを持つ合わせるのも“普通の人”。
つまり、私たちのこと。
人を困らせたり、騙したりして快感を得ようとする動機を内在しているのは、不健全というべきか。
いや、健全と言わざるを得ないのではないでしょうか。


これだけ意地悪し続ける主人公に対し、義憤やら何やらは感じないものなのです。
そりゃそうです。
自分自身を笑っているようなものなのですから。
それゆえ、“いじわるばあさん”は自身を投影した愛すべき主人公と言えるでしょう。


にしてもまあ、長谷川町子の観察力は天才ですねw
驚きの一言に尽きます。


※画像はなし。
私信はありません。