【本】アホでマヌケなアメリカ白人



今から5年前、ベストセラーになった本です。
私、読んだことがありませんでした。

アホでマヌケなアメリカ白人

アホでマヌケなアメリカ白人

近所の古本屋のワゴンに積まれていたのを購入です。


マイケルムーアといえば、『シッコ』なる映画を見て以降
(´Д`).。o○(ムーア監督、結構面白いなぁ)
そう思ってたのですけどね。
本もそれなりに面白いですな、この人はw


何が面白いかといえば、視点がぶれていないことです。
アメリカの抱える欠点に対する視点がぶれない。
面白おかしくしてみようとする視点がぶれない。
翻訳者の方の力もあるのでしょうが、かなり流して読めるのに好感を覚えました。
読者を楽しませようとするサービス精神には恐れ入ります。


感想を簡潔に申し上げると
アメリカって実は不完全もいいところだよね」
「ブッシュはニセ大統領だってさ」
一番驚いたのは、党派の対立がそうでもない点。
アメリカドラマなんかを見ると
共和党 VS 民主党
って命題が大々的に掲げられて、面白いくらい対立構造が明らかにされるものです。
例えば
“中絶”
“麻薬規制”
“同性愛”
“公の場での祈り”
相続税
“環境対策”
挙げればキリがありませんが、ともかく賛成反対が鮮明になります。
しかし、現実にはそこまで両党が対立的ではないようで
特に金持ち連中の庇護を受けた議員は、党派を離れて似たり寄ったりだったり。


日本の場合、自民VS民主ですが、主たる対立点は1つか2つくらいなもの。
なんせ民主党は旧・自民系と旧・社会系のミックスに過ぎませんからね。
主義主張にそれほど差があるわけではない。
だから日本の政治はダメなのだ、とか思っていたものですが
政治の世界はどこも似たり寄ったりだと分かります。
金持ちに常に付き従うのが原則だというわけです。


アメリカも、日本も、共通する不完全性を有するように思った次第です。
(´Д`)5年前に読んどけばよかった。


※画像はなし。
私信はありません。