【本】生きさせろ! 難民化する若者たち
- 作者: 雨宮処凛
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2007/03/13
- メディア: 単行本
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著者の雨宮さん、ゴスロリチックな格好した極右活動家だった記憶が・・・。
でも、最近左派に移られたようですね。
知りませんでしたorz
面白くて生真面目な本でした。
能力がないから。
怠け者だから。
だから漫画喫茶で寝泊りするのか?
だから生きられないのか?
多くの若者がフリーターとなり貧困となったのはあなたが悪いんじゃない。
自己責任ではない。
それは社会の構造的な問題なのだ。
この基本というか完璧なプレカリアートの視点で描こうとする努力が見えます。
視点がぶれていないことに好感を覚えました。
「あぁ、この政策にはこういう意図もあったのだな」
とか
「作られた落とし穴ってあるんだな」
とか
社会構造の穴そのものを垣間見た感じがよかったのです。
視点が一つ増えました。
もっと言えば、怒りを持って書いた点がよかった。
声高く怒っているので極めて客観的に読めた気がします。
静かに怒られていると、逆に主観的に読む危険がありますからね。
良心的な書き方だと思います。
※画像はなし。
私信はありません。