幻聴が聞こえて

『ゲヘヘェ』


最初、誰の声かと勘繰ってしまいました。
そのくらいはっきり聞こえる声でした。


部屋の奥から聞こえたのは間違いない。
しかし、こんな下品な笑い方をする家人はいない。
はてはて。
なんだろう。


ちょうどテレビを見ていたのでテレビの声かもしれない。
そう思ってモニターを見ると滝川クリステル
彼女が声の主ではなさそうです。
番組もお堅いニュース番組。
どうも違う。


窓が開いています。
もしかした窓から誰かの声が入ってきたのかもしれない。
一瞬そう考えたのですが思い直します。
声は部屋の奥から聞こえたのです。
確かに。
窓から聞こえるものではない。
確かに部屋の奥から聞こえたのです。


となると、知らない間に入った泥棒が満足そうに笑ったのでしょうか?
それとも、貧乏神が住み着いて笑ったのでしょうか?
いやいや、家人がたまたま普段使わない声帯で出した声でしょうか?
よく分からない。
よく分からないのです。


しかし確かなことは一つ。
下品な笑い声が聞こえた。
これは間違いない。
間違いないんだ!
そう言っているうちに、私は黄色い救急車に乗せらるのかもしれません。
世の中は不思議ばかり。


※画像は後日。
(´Д`)なんだったんだ、さっきの声は
私信はありません。