大学人について(後編)

FutabaUniv2005-06-23

玄関を降りた刹那
T上先輩がこちらに向かって歩いてきます。


ここぞとばかりに、例の相談をしました。
私('A`)「一体、何を根拠に研究室をお決めになったのですか?」
T(゜∀゜)「それはあれやで。将来性があるからやな」
T(゜∀゜)「それと世界で唯一の研究が最高の魅力なわけや」


自分の話が終わるやいなや
T上先輩、あろうことか周囲の知り合いに同じ内容の質問を始めました。
T(゜∀゜)「あのな〜、この子がな、研究室をどうして決めたかって?」
制止する隙も与えず、周囲に聞きまくる先輩。
ただ、ありがたくも色々なご意見を聞くことができました。


『研究が面白そうだったから』
この類のご意見は大変興味深く思いました。


『先生に人気があるから』
ラクそうだから』
『就職とか、進学とかコネがありそう』
こんなのがほとんど同期の意見な私にとって、大変参考になったのです。


その後、N研究室でもお話することに。
『大学が面白くない』『同期と話があわないし面白くない』『見下されてる勘がある』
『勉強が全然足りない気がする』『大学院に魅力を感じなくなった』
等々。
1時間以上、何の嫌気もせず話をする先輩。
参考になれば、と自分の持論を引き合いにこんな事を仰ってくれました。
「中学の頃、大学の研究室を見て疑問に思って以降」
「自分は物質が何故、波と粒子なのか知りたかった」
「で、フーリエ変換やら量子力学やらの本を沢山読んでH教授に話してみたら」
「要するに、モノの見方が変わった事がそうなったに過ぎなかった」
「で、今はそれが面白い」


なんといいますか。
(´Д⊂深々と思い出しました、大学1回生の頃を鮮明に。
『なぜ、遺伝子工学なんぞを志したのですか?』
当時の私の答えは
(゜∀゜)『それは中学時代、植物とカビの研究が評価されて面白くて』
(゜∀゜)『ミクロなモノの見方を、自分の中で作り上げたいのです』


分子生物学やら生態学やらの技術・知識バカになるのでもなく
ハードもソフトも関係なく
『どんなマクロなものを前にして、ミクロなモノの見方を持って切り込めれる人間になりたいなぁ』
こう考えて、大学に入ったことを。


ここにきて、大学人としてのモチベーションを持ち直したのは奇跡的です。
_| ̄|○諸先輩方に恵まれている事に、深く感謝致します。


※画像は適当。
長文になりましたが、一日でも有意義な日があるものなんですね。