【雑談シヨウカナ】SantaFe研究所【ダレモ見ないし】

FutabaUniv2005-01-15

アメリカのニューメキシコ州にある、とある研究所。
その名も『SantaFe(サンタフェ)研究所』


そこには、科学という側面のみならず
人文、社会科学、天文、生物学、医学、宇宙物理学といった
多種多様な学問を修めた天才が、所属しています。
そう、今世紀における新たな学問体系を目指して
日々研究を続ける、この研究所は
今や、世界で最も有名な研究所の一つとなりました。


複雑系
カオス、量子力学と言った20世紀を代表する先端科学は
この一言に集約されるといっても過言ではありません。
『不確定で、確率でしか説明できない』
『しかし、全ての根底にあるシステム』
そんな『複雑系』と呼ばれる新たな領域が生まれ、
そして、それは同時に
『一つの学問だけでは、そこにある問題に対応できない』
という、要求を突きつけました。


20世紀の学問は、それぞれ『個別の問題』に対応した
いわゆる『非常に狭い範囲でしか対応出来ない学問体系』
をとっていました。
化学は化学、物理は物理、博物学博物学・・・。
今日のように、『学際』といった概念には乏しかったとも言えるのです。
しかし、問題を突き進みに連れて
とうとう、自身の学問領域では対応できない
『解決しえない問題』へと、ブチ当たることになります。


遺伝学、素粒子物理学といった新領域の学問は
今や、単独の学問では存在し得ないものとなりました。
つまり
『新たな、現行とは違った学問体系』を
現代科学は生み出さなければならない必要性に晒されたのです。
単独の学問では越えられない『無数の壁』を解決するには
『あらゆる学問を通じた、再現のない体系』
文系も理系も、その枠を越えて共同した体系が必要である、と。


SantaFe研が注目を浴びるようになったのは、ここ数年のことです。
ことさら、『複雑系』が問題となりました。
しかしながら、本質を言えば
『新たな学問体系の創造』
これが必要になったほど、科学界が厳しい情勢となったとも言えるのです。


※画像は、その『複雑系とSantaFe研』に関する文庫本。今度、買って読んでみます。
東大でも、そのような動きがあるようですが
('A`)私、バカですから、残念・・・w