紅白の思い出

祖父地図中古店の前あたりかと

あれは3年前だったでしょうか。


2001年12月31日、この時は高校3年生でした。
日が落ちてからもなお
私はオタクの聖地、秋葉原にいました。
右手には同人誌とゲームの箱が入った紙袋。
左手にも同人誌とゲームの箱が入った紙袋。
ヘッドホンから流れるのは
テープレコーダーから流れる『伊集院光 深夜の馬鹿力
(この頃は、まだMP3プレイヤーが高価でしたので)
街頭を照らすは、店頭の明かりとネオンサイン。
人影はまばら。
シャッターを閉め始めたお店もちらほら。


時間です。
レコーダーを止め、ラジオに切り替えました。
チューニングを合わせます。
NHKラジオ第一。
合った瞬間、流れてきたのは
松浦あやとえなりかずきの曲でしたw
その後、繰り出される様々な曲。


しかし、未だに覚えています。
交差点のド真ん中で紅白を聴いたときの、あの高揚感。
ちょっとした夢見心地な気分に浸ったその瞬間を。
ただ、単純に音楽を街中で聴いているだけなのに・・・。
それ以来、私の中では
『紅白=秋葉原』という図式が出来上がりました。


そして、今年。
都心においては、記録的な雪の為、外出は差し控えたのです。
毎年、この日は秋葉原にいるにもかかわらず・・・。
私は家で紅白を見ています。
家族で見る紅白もそれはそれでいいのですが
やはり、紅白は秋葉原で聴いた方が性に合っている気がします。
疑問に思ったことは事或る毎に、多々ありました。
『なぜ、紅白を秋葉原で聴くのか?』と。
未だに、よくはわかりません。
が、確かなことは一つ。
『その時は、一生の中で幸福な瞬間であった』
みなさんもよいお年を。


※画像は雪景色の秋葉原
双葉より無断転載、「」さんごめんなさいまし。
私信は1日にまわしましょう。