【雑談シヨウカナ】形而上、形而下【ダレモ見ないし】
ちょっと、絵を見ていたので雑談でもw
メヂィチ家によって再興された、ルネサンス時代。
時の天才画家ラファエロの大作『アテナイの学堂』
その絵の中央には、
西洋哲学の祖であるプラトンとアリストテレスが描かれています。
プラトンは、「我々の世界は"イデアの陰"に過ぎない」という
イデア論を立ち上げた大哲学者でありまして
これが「見えないものが、世界を支配している」考えの素になっています。
そして、もう一人の人物
彼の弟子、アリストテレス。
アリストテレスは、観察や実験によって真理を得ようとする
いわば現実主義者、とでも言いましょうか。
言わずも知れた『生物学の父』でもあります。
この二人、並んで歩いているのですが
よくよく見てみますと
プラトンは、上に指を指し
アリストテレスは、下を平手で指しています。
つまり、互いの違いがここに表されているわけですね。
時代によって、プラトンが支持されたり
アリストテレスが支持されたりしますが、
重要な事は『実は、どっちも正しい』ということなのです。
物事は例え完全な合理的理論を持っても、必ず矛盾をはらんでいます。
人間そのものにも、矛盾があります。
そんな矛盾を解消しようと会話を交わす、二人の学者。
『人はどこから来て、人は何の為に生まれ、人はどこへ行くのか?』
ゴーギャンの問いが、既にギリシャ哲学から考えられていて
科学文明の先端を行く我々でも、未だに答えが出ないところをみると
所詮、人間はいつまで経っても本質的には何も変わっていないのかもしれません。
※画像は『アテナイの学堂』、これまたどっかから無断転載。
((((;゜Д゜)))なんか、怒られそうw