研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン

 (派遣管理担当なのに、何でこんなガイドラインの意見書を・・・)


 雑用を任ぜられました。
 小保方博士らによる理研の不正論文事件に始まった社会的不信を払拭するため
 文科省が定めたこのガイドライン
 これについて、「君、最近暇だろ?何か意見ない?」と良く訳の分からん命令が下りました。
 仕方がないので法律のプロたる官僚が作ったガイドラインを読みましたが、絵に描いた餅です。


 このガイドラインは、小保方博士や理研による不正論文事件に始まった
 政治的な解決だと理解しています。
 ここまで非常識で、さらに世間の批判をもろともしない無責任な研究者がいた。
 世間様の批判はご尤もである。
 然るに、所属する研究組織にも何らか責任を取ってもらう仕組みを作らねばならぬ。


 ・・・まあ、それは世間一般から言えばそうでしょうが
 科学史を見ていれば、こんな不正は限りがない。
 唯一、研究者や研究機関が責任を持たねばならぬことは
 「再現性が担保できるか否か」の1点に絞られる。


 私が小保方博士に言いたいことは
 「STAP細胞は再現性がありません」
 この一言に尽きます。


「告発を受理し、審理し、結論を公開する制度」とか
「未然に不正を防止するための仕組みづくり」とか
責任者を袋叩きにするにはよろしいでしょうが
第二の小保方博士が出てきたときに、役立つかといえば疑問です。


研究者というのはイデオロギーや主義主張、固定概念があってはならぬ
あらゆる意味で節操など持たなくても良い職業なのですから
このガイドラインでは歯が立ちません。


「然るに、当該ガイドラインに基づいて何らかの措置を講じ得たとしても、
 研究活動に対するあらゆる当該研究の人的・質的・金銭的な厳格たる管理を行えば
 おのずと研究活動が萎縮することとなることに疑いの余地はない」

・・・なんて意見書を書いたら、その場で破り捨てられるんだろうなぁ
・・・もう知らんがな