褒められている=貶されている

 あるアメリカドラマの登場人物が、こんなことを言っていたことを思い出しました。
 

 人を通じて謝れば、その人は彼を思慮深い人だと思うだろう。



 最近、上の人から「FutabaさんとNさんは同期なの?Nさんと同期とは思えないほど素晴らしいねぇ」
 と言われる機会が増えました。


 この言葉をそのまま鵜呑みにするのは、馬鹿そのものです。
 上の人は、実は「Nさんは優秀だよ」と言いたいだけで、私のことなど何とも思っていないのです。
 むしろ蔑んでいるでしょう。


 その証拠に、私から「Nさんは非常に優秀です」と擬似回答をすると、ほとんどの場合肯定されます。
 そしてNさんがいかに優秀なのかを、褒めちぎらんばかりに言うのです。


 仮に、本当に私を褒めている人は何も言いません。
 「素晴らしい」
 「優秀だ」
 「ありがとう」
 そんな言葉もなく、ただ黙っているだけです。


 お分かりになるでしょうか。
 ようやく、嫌味が分かる程度の知性を持ち、嫌味を言われる分際になったということを。