風俗街の裏路地で
ベランダから見える風俗街のネオンサインを見ながら、両切りタバコをふかしていると
ふと、人間というのは馬鹿馬鹿しい存在であるような錯覚を覚えます。
一言で言えば「どうでもいい」ような。
今日は風邪が治らず、午後からお休みを取り一日中寝ていました。
幸いにも、同居人は昼から酒飲みに遊び呆けており、家には誰もいません。
お昼の3時頃からウトウトしはじめ、起きたら5時。
そのままラーメン&チャーハン定食を作って、食器を洗って、家計簿を付けて、洗濯物を干して。
もう8時になりました。
私の社宅は、風俗街の裏路地にあります。
同居人の両切りタバコ(というか、ミニシガーなので葉巻ですが)を拝借し、ベランダで吸っていると
どうしても風俗街のネオンサインが見えてしまいます。
ど派手な装飾は同居人のそれとよく似ていますが、品下品があるように思えてなりません。
風情も何もありませんが、人間の浅ましさと愚かさがそこにはあります。
人間って、何て単純な生き物なのでしょうか。
そんなことを考えながらタバコを吸う私も、愚かしい存在なのかもしれません。