理想の結婚式

 5月、6月は結婚式が多いと聞いています。
 会社の同期も5,6人が結婚するそうです。
 大変喜ばしい。


 「聞いています」としか書けないのは、生まれてこのかた結婚式というものに出席したことがないからです。
 友人、知人、同期と知り合いはおりますが、一度として御呼ばれされたことがないため、どういうものか分かりません。


 そして、独身主義たる私から見ると、これまた結婚式は無縁なものなのです。
 同居人っぽい者はおりますが、世間一般から見ても同居人にすぎませんしね。
 一度も見ることも出ることもなく終わると思います。


 それ故に結婚式というものには、想像の多根になります。
 「仮に自分の隣に花を置くとしたら、こんな感じだろう」
 とか
 「であるならば、その花はこんな品種だろう」
 とか
 「したがって、時間と季節としては・・・」
 と、想像というか妄想に近い事を考えるのです。
 なんせ見たことがないのですから、考えるしかありません。
 実際の結婚式のように、ウン百万もかかりませんしね。


 出来うることならば、近代絵画に出てくるような簡素なものが良い。
 少しお洒落をした者共が婚姻を交わしているような、そんな一瞬を切り取ったような式が宜しい。


 私の妄想はともかく、末永くお幸せに。