一から説明しないと分からない人

 はい、私です。


 「言われたことを額面通りにしかしない」
 「適当さがわからない」
 「一から説明しないとわからない」


 私がまさにこのタイプです。
 「こいつ、物を考えて行動しているのか?」
 とか
 「人の話、きちんと聴いてるのかよ?」
 とか
 色々不満を持たれること請け合いなのですが、実はそうではありません。


 考えていますし、人の話も聴いています。
 ただし、1から10のうち、どのレベルで線引きをすればいいのか分からないのです。


 例えば「ベランダの洗濯物、取り込んどいてね」と、頼んだとします。
 そうすると、このタイプの人の頭の中では、瞬時に色々な選択肢が出てくるわけです。
 

・ハンガーやクリップがついたまま、乾いていない洗濯物も含めて全て所定の位置に山積みしておく

・ハンガーやクリップはついたまま、乾いていない洗濯物は除いて所定の位置に山積みしておく

・ハンガーやクリップは外して、乾いていない洗濯物も含めて全て所定の位置に山積みしておく

・ハンガーやクリップは外して、乾いていない洗濯物は除いて所定の位置に山積みしておく

・ハンガーやクリップは外して元の場所に戻し、乾いている洗濯物は畳んで所定の位置に置く

・ハンガーやクリップは外して元の場所に戻し、乾いている洗濯物は畳んで所定のタンスや引き出しに入れておく



 さて、どれが正解でしょうか。
 正直にいいますと「私はあなたではないので、わかりません」
 どこまでやればいいのか、その線引きができないからです。


 仮に、頼んだ人の日頃の行動をつぶさに観察し、線引きしたとしても
 頼んだ人の思ったような結果まで導き出せるとは限りません。
 そのとき、そのときで外部環境も変わってきます。


 ですから、依頼された時点で「どこまでやればいいのか」ということを聞き返すのが常です。


 「適当にわかるだろjk」とか思っていらっしゃるようならば、
 それは冷蔵庫に対して電子レンジの機能を求めるようなものです。
 頭の回線が既に違うと理解したほうが宜しいです。