ミッフィーには口がない

 有名な話ですが、ミッフィーに口がないのは
 「口をつけてあげてください」という意図があるのだそうです。


 ミッフィーといえば「 (・x・)」という具合に、口に×印が付いてますよね。
 笑ってるのか。
 怒っているのか。
 泣いているのか。
 ともかく不気味。 
 しかし、口が無いことには、利点があります。
 「持ち手の感情を問わない」という利点です。


 笑っているときに泣いているヌイグルミは、気分のいいものではない。
 怒っているときに笑っているヌイグルミは、時としてぶん投げるかもしれません。


 しかしながら、口が笑っても怒ってもいませんから
 持ち手の気分によって、それと同化し、共感しているように感じる。


 人間の認知というのは、信じられないほど敏感です。
 それ故、ロボットにおいても「不気味の谷」という厄介なシロモノが付きまとうのですが
 実は、答えはミッフィーのような意外な切り"口"があるかもしれません。
 ロボットが人間に合わせるではなく、人間がロボットに合わせる。
 合わせる工夫を凝らしてみる。


 なんて、無駄なことばかり仕事中に考えている今日この頃です。