言葉のしくみ―認知言語学のはなし

 現存する言語学の入門書として、最も優れた一冊だと思います。


 文系の学部に進む方には、是非お薦めしたい。
 ソシュールからの言語学の流れ、生成文法認知科学などなど。
 そんな知識がない方でもサラッと読めます。
 日常会話などを例に取って、色々工夫されています。


 学部1、2回生向けの言語学初級講座みたいなものです。
 というか、この本自体が講義録のようなものらしいんですけどね。
 頭が弱い私でも、通勤時間が楽しくなるくらい面白かったです。


 専門用語は極力使わず、簡単な説明で判りやすく仕上げている点は、他の著者にも学んで頂きたいところです。


 生成文法認知言語学がゴチャゴチャしてた私にとっては有難い本でした。
 言語能力に関しては、ちゃんと相違があるのですね。
  ・・・恥ずかしながら、勉強になりました。