孤独と自我

 日曜日に憂鬱になるのは、「また孤独が始まる」と思うから。


 半ば社内ニート化している私にとって、一人でいるより多数の中で孤立している方が精神的に辛いです。
 「おはようございます」
 「お先に失礼します」
 これを10回言って、週末を迎える。


 家に帰っても誰もいません。
 「ただいま」と言っても返事はありません。
 寂しいとは思いますが、不思議と会社や街中にいるより辛くはありません。
 孤独とは、全く異なります。
 趣味の本を読んだり、料理に没頭すれば、何の不安もないのです。


 

「人間には、何かを伝えようとする強い欲求がある」

 言語学の本にある一文を借りるならば、その欲求が満たされないが故に孤独を感じるのかもしれません。
 つまり、“誰か”がいるからこそ欲求が湧いて出てくる。
 換言すれば、“誰も”いなければ欲求は大して湧いてこない。
 そのためにも「我思う故に我在り」といった自我を正確に定める必要を強く感じます。


 独身主義を考える上で、
 自我の絶対的確立が急務と考える今日この頃です。