真の文明は人を殺さず

真の文明は人を殺さず: 田中正造の言葉に学ぶ明日の日本

真の文明は人を殺さず: 田中正造の言葉に学ぶ明日の日本



 田中正造の本かと思いきや、かなりの分量で著者独自の主義主張が盛り込まれており、不甲斐無さだけが残った一冊。


 その点は著者も自覚されているようで、巻末にその旨の記載があるのは大変結構なのですが・・・。
 「今の時代だからこそ、田中正造は見直されるべき。その思想や主義に見習うべきものは多い」
 その通りなのですけどもね。
 誠にその通りなのですけれども、現代社会と田中正造とを文末で無理矢理くっ付けた感じが否めないのです。


 あの本のボリュームにしては、田中正造の言葉が沢山盛り込まれており、それだけは評価できます。
 実際、「あぁ、この言葉はいいなぁ」と田中正造の言葉の端々をメモ帳に認めた位、良かったのです。
 でもなぁ。


 何か勿体無い。