今週のお題「私の宝物」−祖母からのお年玉袋−

 地下へ行った祖母から頂戴した“お年玉袋”
 全て、大切に保管しています。


 「○○(私の名前)ちゃんへ おばあちゃんより」
 一つ一つの袋に、その言葉が丁寧に書かれているのです。
 どんな気持ちで、どんな願いを込めて、この言葉を祖母は書いたのか。


 もはや黄変し、色あせた袋もあります。
 人から「子どもじゃないんだから、もう捨てたら?」と云われるときもあります。
 しかしながら、社会に出て
 中身が無くて口先だけは達者な人と触れる機会が増えるたび、
 先輩の下らぬ説教を聞かされる機会が増えるたび、
 保管しておいて良かったと思うのです。


 人は今にも消えそうな脆い思い出と共に、その歩みを続けることができるのですから。


 おばあちゃん、私は良い子になりましたか?