形見の研究
遺品や形見の持つ意味−対象喪失の心理−
(関西大・社会学部 池内助教授[当時])
http://www.kansai-u.ac.jp/Keiseiken/books/seminar06/seminar_k_01.pdf
形見の研究をしている方は、ネットで調べた限り、かなり少ない。
プレプリントで読める論文というのも、これまた少ない。
で、先の論文は読みやすかったので読んでみました。
人は何故、故人の遺品もしくは形見を大事に保管したり、身に着けたりするのか。
もしくは何故、それらを廃棄するに至ったのか。
前々から不思議には感じていたのですが・・・。
形見を擬人化ないし故人の一部とするのは、ストレスに対する一時的な退行現象であり、ひいてはアニミズム精神の生起といったモデルが提唱されています。
「退行」と「アニミズム」ですか。
・・・社会心理学に則った、説得力のある論理的なモデルですな、こりゃ。
“形見”をキーワードにすれば、私の欲しい情報が少しはあるんじゃないか。
そう思っていたのですが、若干違うようで。
もう少し、違ったアプローチで探してみないと「これだ!」ってのが見つからないようです。
ドンピシャな本か論文があれば、かなり先へ進めることができるのですが・・・。