公務員の職業観

 父「法律に書かれたことが仕事なのだ」
 私「でも、法律で対応できないことは、世の中に一杯あるじゃない?」
 父「それは“仕事”ではない」

 
 条例を隅から隅まで読み、
 必要な書類を整え、
 必要な署名と捺印をし、
 定められた期限までに然る役場へ申請する。


 役所の説明書きや、役人の説明なんてあてになりません。
 法律が全てです。
 わずか2日で、役所から「住民税の減免を認める」旨の書類が届きました。


 「役所は、やることが遅い」と仰る方がいますが、それはちょっと認識不足です。
 彼らの認識では
 「法律に書いてあることが仕事」であって
 「法律に書いていないことは、原則やってはいけない」のです。
 行政権の行使は、法に基づいて行われるのであって、そうでなければ違法そのものですからね。


 これが私を含め、民間の人間には理解しにくいところです。
 人間のやることには、法律でカバーできないことなんて、幾らでもありますからね。
 「杓子定規過ぎる!」
 そう思うわけです。


 しかし、中の人の考え方を知っていれば、物事は早く進みます。
 ・・・もちろん、法律という厚い壁を越える必要がありますが。