他人は他人、私は私

 書類整理。
 伝票処理。
 アルバイトでも出来るような仕事を毎日やっています。
 誰とも話さないので(というか、実質話せない環境なので)正直辛くなってきます。


 「これが正社員のする仕事なのか?」と。
 「何の役に立つんだ、これは?」と。
 そう考え始めると、気分が滅入ります。


 “資料室に閉じ込めて、一日座っているだけの仕事”
 “就業規則を書いて、シュレッダーに入れる仕事”
 世の中には、そんな嫌がらせがあるそうですが、精神的にタフじゃないと耐え難い。
 人間、忙しすぎて体がダメになることもあれば、単純すぎて頭がダメになることもあります。


 「他人は他人、私は私だ」
 「他人なんて、君と関係ないじゃないか!」
 周囲の生徒が九九を覚え始めて、焦っていた私に、先生がそう忠告したことを思い出します。


 例え、他人から嫌われても。
 例え、昇進が他人より遅れても。
 例え、“人並み”の人生が送れなくとも。
 それでも私には、私の人生があるのだと。


 そう開き直って人生を歩めれば、どんなに楽なことか・・・。
 なかなか難しいものですね。