言葉はなぜ生まれたのか

言葉はなぜ生まれたのか

言葉はなぜ生まれたのか

 小学校高学年向けの絵本ですが、大人も楽しめる内容でした。


 最近、京大で「鳴き声にも文法がある」というジュウシマツの研究結果が発表されてましたね。
 しかも、神経回路も解明したとか。


 著者の岡ノ谷教授もジュウシマツの『チャンク』を研究されている方らしく
 人間の言葉の特徴として

1.発音学習ができる
2.音(単語)と意味が対応している
3.文法がある
4.社会関係のなかで使い分けられる

 の4点を挙げていました。


 テグー、ジュウシマツ、ハダカデバネズミ、テナガザルを例に1〜4の条件と対応させて、どこが人間と違うのか分かりやすく解説されていました。特にテナガザルの歌の例示は面白かったです。


 最終的に、「人間の言葉の起源は他者の歌った“重なり合う部分”が切り出され“意味”がついたのではないか(所謂、『相互分節化仮説』)』が展開され、興味深かったです。
 (´Д`)歌が言語の起源ですか・・・。
 (´Д`)仮説としては結構有力な気がしますね・・・。