特許侵害保険

AIU、業界初の特許侵害保険 中小向け想定、1000万円まで支払い


 AIU保険(東京都千代田区)は、特許権侵害で訴えられた際の損害賠償金や弁護士費用を補償する保険を10日に発売する。同社によると、特許権侵害に備える保険が一般向けに発売されるのは初めてとしている。特に中小企業向けを想定し、知的財産権への意識の高まりと同時に、意図せずに特許権を侵害して訴えられるリスクも高まっていることに対応する。8日に発表する。


 中小企業でも加入しやすい保険料とするため、保険金支払限度額は1000万円に設定した。特許権以外にも商標権や著作権など知的財産権侵害への損害賠償金や訴訟費用が補償対象となり、個人情報漏洩(ろうえい)保険と一緒に契約する特約として発売する。


 同社にも中小企業からの知的財産に対する問い合わせが増えていたことから、今回の保険発売を決めた。


 民事訴訟のほか、差し止め請求訴訟の費用も補償する。顧客情報の漏洩、機密情報の漏洩、知的財産権の侵害を企業活動の無形財産3大リスクとしており、これらのリスクを総合的に補償する商品を販売することで収益拡大を図る。(以下略)


http://www.sankeibiz.jp/business/news/110308/bse1103080130000-n1.htm



 (´Д`)保険ってことは“謝絶体”もあるんですかね?
 例えば、
 「過去3年間に、侵害訴訟で訴えられた事がありますか?」
 「製造または販売する以前に、第三者によるパテント調査を行った記録はありますか?」
 みたいな告知事項とか。


 警告文が届いた時点から保険会社に報告するんですかね?
 それと、相手方への無効審判の際の費用は?
 侵害訴訟ってほどんど和解勧告→設計変更または/及び損害賠償だと思うのですが、そういう場合は?


 とか色々考えてたら、プレスリリースがありました。
 http://www.aiu.co.jp/about_us/press/2011/11_03_08.htm

特許権など知的財産権侵害リスクに対応する保険を中小企業向けに販売
(略)<本特約の主な特長>
1.特許権、商標権、著作権等、様々な知的財産権の侵害リスクに対応します(※注記2)。
2.損害賠償請求訴訟等のみならず、差止請求訴訟等にも対応します。
3.損害賠償金のほか、弁護士・弁理士費用等の争訟費用も補償の対象となります。
(※注記1) 裁判外の和解、いわゆる示談によるものは補償の対象になりません。
(※注記2) 第三者実用新案権意匠権種苗法に基づく育成者権、回路配置利用権に対する侵害についても補償の対象となります。

 私の認識では、「“いざと言う時、金を出し渋る”= 保険会社」だと思っているので、
 「パテント調査を怠ったので支払いません」とか
 「この和解勧告を受けるのであれば支払えません」とか
 言いそうな気がする。


 (´Д`)まあ、知的財産から足を洗う(予定の)人間の戯言ですけどね。