アンベートカルの生涯
- 作者: ダナンジャイ・キール,山際素男
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/02/16
- メディア: 新書
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以前買って読んだ本ですが、紹介だけ。
どうも生きる気力がなくなってきましたので、今日はあまり書くネタがありませんorz
インドの偉人と聞けば、普通は「ガンジー」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
対して「アンベートカル」は日本ではあまり知られていない人物ではあるものの、インド人なら知らない人はいない偉大な政治家です。
カーストの中でも最下位に位置する不可触民(アンタッチャブル)の出身であったアンベートカルは、カースト制を真っ向から否定した『インド憲法』の父であり、その姿はインドの国会近くにある銅像から見て取れます。
若くして欧米の有名大学で経済学を学び、アンタッチャブルのために運動に限りを尽くし、最後はヒンデゥー教徒から仏教徒に改宗するなど波乱万丈の人生を過ごしたアンベートカル。現在のインドでもなお、カースト制が根強く残っていることを考えれば、当時のアンタッチャブルの地位向上がどれだけ難しかったか想像するのは実に容易です。
あのガンジーの政治思想すらも否定するアンベートカルは、その身分の出身と政治思想ゆえ政敵も多かったのですが、それでも信念を通したところが実に見事です。
彼の人生と功績を読むと、人間はやろうと思えばここまで出来るのかと感心せざるを得ません。
(´Д`)人間やれば出来るもんなんだなぁ。