Post hoc, ergo propter hoc
(´Д`)研究が手に付きません
何を調べても、もはや前後不覚な状況です。
例えば
ある技術分野を調べたところ、最近10年間でAという分類で出願が多くなった
↓
調べてみるとBという画期的な技術が開発されていた
Aという事象が生じたとして、その前にBという事象があった。ここで一般的な感覚を持っていれば「あぁBによってAが起きたのだな(B→A)」と考えるものです。えぇ、正しいのです。大抵の場合は。
ところがそうではない事もある。
B技術は画期的でもないかもしれない。実は、A分類の商品はニッチ市場である。その市場シェアを維持してきた小規模企業C社があったのだが、ライバルの外資系企業D社が乗り込んできて椅子取りゲームに発展した。そのうち、互いの技術を争う中で出願乱発状態になった。
実はBもAも直接的な因果関係はなく、事象CやDによって生じたのだとも考えられるのです。でもこれだって他の因子E,Fがあるかもしれません。
D社はE国の企業である。D社はロビイストを多数雇い入れ議会に圧力をかけ、さらに与党の議員らに多額の献金を行っていた。E国の要請を受けた形で政策Fが施行され、邦人企業C社は不利になった。
問題なのは事象の数が増えてくる事です。
因果関係がはっきりしてこない上、証明が難しくなります。さらに言えば、相関関係には時間軸を眺めることで因果関係があるように錯覚してしまう欠点があります。まさに「Post hoc, ergo propter hoc」に引っ掛かるわけです。で、堂々巡りを繰り返している今の私がいるわけでしてorz