LHCで自殺とは

インドの少女、欧州での「ビッグバン実験」を恐れ自殺


[ボーパール(インド) 10日 ロイター] インド中部マディヤプラディシュ州で16歳の少女が10日、欧州で行われる素粒子加速装置を使った「ビッグバン」実験によって地球が終わりを迎えるとの報道にショックを受けて自殺した。少女の父親が語った。


 警察によると、少女は農薬を飲んで自殺を図り、病院に運び込まれたが後に死亡した。


 父親は地元テレビ局に対し「娘は過去2日、私やほかの身内に9月10日で世界が終わることについて質問をしていた」と話している。


 インドのニュース番組はここ2日ほど、スイス・フランス国境の地下に設置された素粒子加速装置による実験で、世界が破滅するかどうかの議論を多く放送していた。


 大型ハドロン衝突型加速器(LHC)は10日に運転を開始。円周27キロのトンネル内で光速に加速した陽子同士を衝突させ、宇宙が誕生した「ビッグバン」直後の状態を再現することが期待されているが、実験の過程で小さなブラックホールが作り出され、地球を飲み込んでしまうとの懸念も一部で出ていた。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-33702120080911

(´;ω;`)かわいそうに・・・。
世界中には、これほどまでに思い詰めた人もいるのですね。


LHCで微細なブラックホールが出現するのではないか、という話は以前から指摘をされておりまして、米国では一部科学者が運用停止を巡って裁判を起こす事態まで生じているそうです。要するに陽子を衝突させるとものスゲー小さなブラックホールが出来て、それが周りの物質を取り込んでいくとドンドン質量が増えて最後はブラックホールになるらしいのです。確率論からすると0に近いし、仮に生じたとしても“蒸発”してしまうようです。
でも、なんでこんなものが必要なんですかね?
衝突させると新しい素粒子やクオーツみたいなものが見つかるからですかね?
それとも宇宙の成り立ちとかが分かるからですかね?


いや、加速器ってのは何となく理解できるんですよ。生憎、私もともとバイオ屋なもので物理の事は全く分からないのですが、教職課程で物理学を習う機会がありましてね。そこで習ったことは
「陽子はプラスなので磁気を帯びてる」
加速器の筒に陽子を入れて、筒の周りで瞬間的に磁場が変わるように電磁石を付ける」
「あとはリニアモーターカーみたいに磁場で陽子を引っ張ることでドンドンと前へ加速する」
「さらに逆方向の陽子をもう一つ作る」
「で、この二つを光とほぼ同じ速度にして、円の中をぐるぐるグルグル回す」
「で、正面衝突させる」
「(゚∀゚)するとあら不思議!中にはバターがたっぷりできるのです!」
・・
・・・・
すみません、最後のバターってのは嘘ですwそれはトラをグルグルまわした時にできるものです。ぶつけて出来るのは「原子より小さな粒子」「見たら死ぬ光」でして、それ以外なにものでもありません。


にしても、確かにブラックホールが出来たらこの世の終わりでしょうね。地球がサッカーボールくらいに縮んで全てお終い。もうね、いっそのこと回転させすぎてバターになるって方がよっぽど夢があってよかですよ、もうorz
※ちなみにうる覚えですが、神戸あたりにも“スクリング8”っていう加速器がありましたよね?行った事ありませんけども、国内では有数の施設らしいですね。