内定辞退

NEDOは辞退することとし、この決断に両親も全面的に同意するに至りました。
内定承諾を延長して頂き、職員訪問も行い、業務内容・福利厚生・残業に至るまで様々な話を拝聴した訳ですが「自分のやりたい実務は出来ない」と判断したのです。実家から電車で10分という好条件・業務目的に共感できるため、実に苦悩に満ちた決断となったことはお察し頂きたい。


先日、このブログに内定者と思われる方からコメントを頂きましたので、以下は礼儀として記しておこうと思います。


私が辞退まで至った経緯を暈しながら申し上げますと、それは情報収集から始まりました。
中でも注力したのは“情報の裏を取る”という作業。初めはネットから情報を集めました。元職員・出向者の方のHPやブログ・サイトを逐次検索して、実際に数箇所より情報を得られました。例えば「なぜ自分が働こうと思ったのか」「何が大変だったのか」といった断片的な情報です。次に、実際に出向されていた方から話を拝聴しました。こちらも渇間的に見えて、実は断片的な情報です。次に行ったのは客観的な情報の収集。中央省庁の報告書、内情を示唆できる教授の話、もしくは物理的に見ることで前述の断片的情報を補完しました。
最後に、先ほどの情報と職員訪問で得た情報を刷り合わせて事実を推察するに至りました。


結果として、最も刷り合わせできた情報は“職場の雰囲気”でした。とある懸案について
教授「お祭りだと思って楽しめるかどうかだと思う」
職員「カーニバルみたいなものですね」
その他数多く共通した結果を得るに至り、転職するつもりで就職する意見に同意できない私は、この時点で辞退を決定的としたのです。


日本は科学技術予算のばら撒き方が下手である、と国内外から指摘され続けて十数年。その真っ只中で産総研と共に経産省のアドバイザリーとして政策に関わり、我が国の産業と研究者を育成し続けてきた姿勢には未だに共感しています。そして、産業分野への研究開発予算は増えこそすれ減る事は有り得ないと考えれば、廃止もありえません。不景気になってもボーナスは出る職場です。
しかし、結局は自分が思っていたより厳しい根拠が示され、自分で調べ、見、考えて行動して得た結論とも合わせ、両親も納得したのです。


どうみても親不孝ですが、それでも仕方が無いでしょうね。
誠に残念・・・。


※追記:17:00前に担当者様へ連絡。
担当者様(´・ω・`)「そうですか、それは残念ですね」
担当者様(´・ω・`)「でも悩まれての決断ですし、今後もお付き合いがあるかもしれませんね」
私(;´Д`)「・・・も、も、申し訳ありませんでした、課長様にも宜しくお伝え下さい」
物凄い緊張して電話しましたが、そんな私にも談笑を交えて対応して頂き、改めてNEDOは素晴らしいなと思いました。私としても苦渋の決断で、今この瞬間も何だか良かったのか悪かったのか心が晴れません。こんな哀しい、苦渋に満ちた内定辞退は初めてです。


担当課長様、そして担当者様。
ひたすら感謝申し上げますorz