景気のいい話を

「この間、向こうの両親と食事をしてね。それで彼女が…」
「こないだ合コンに行ったらさ、変な女がいるわけよ(笑)」
「韓国に行くんだけどさ」


院での授業終了後、同期と飲み会でした。聞くのは景気のいい話ばかりで、羨ましくもあり、喜ばしくもあり、私の心境は複雑そのもの。就職が決まって合コン三昧、海外旅行、結婚なんて考えている周囲を異邦人のように感じてしまいました。(まあ、私は独身主義者なので結婚話には無関心でしたが)


お酒を飲みました。
普段よりは多めに。
彼らは有名企業に受かった別世界の人々なのだと思いたくなかったのです。
「果たして仕事は務まるのだろうか」と自分と周囲を比較したくなかったのです。
飲まないとネガティブ思考が強くなり黙りこんでしまう気がしました。


酒が回ってくると皆、楽しそうに見えてくるものです。
お酒を飲んでいるから楽しいのではなく、人生を謳歌している若者そのものといった感じで、元気付けられた気がします。モチベーションを貰ったといいますか。


お酒には不思議がなくとも、人間って不思議なものですね。