言論は自由だけど



ちょっと、気になったニュースを。
青山大学瀬尾佳美准教授が掲載したブログを巡り問題になっているみたいです。
以下、氏のブログから引用しますと
ttp://okame21.blog87.fc2.com/

光市母子殺害事件元少年に死刑は重すぎる


(中略)
最低でも永山基準くらいをラインにしてほしいものだ。
永山事件の死者は4人。
対してこの事件は1.5人だ
(まったくの個人的意見だが赤ん坊はちょっとしたことですぐ死んでしまうので、傷害致死の可能性は捨てきれないと思っている)。
一審、二審の判断は、相場から言えば妥当なところではなかったろうか。
(以下略)



日本は民主主義を標榜する国家として自由な発言は許されていますし
死刑を巡って、互いが異なる意見を持つことは当然のことです。
でもですね。
意見を述べる自由があるだけ、その表現につき責任も付きまとうわけです。
その場がネットである場合は尚更です。
広く公共に発言するのですから、万民の目に晒されることを覚悟する必要があります。


文章は極めて理論的です。
本件が世間で広く議論されている中で、氏の発言は大変勇気あるものです。


しかし、この文章は生理的に受け入れられない。
“生理的に”っていうと実に抽象的ですが、理屈があっても私自身の表現感覚として嫌なのです。
最も卑屈な時でも、ここまでの極論は思い付かない。
“1.5人”という表現には決してならない。
どうも社会通念を逸脱した概念だと感じてしまうのです。


氏は、大学人として今まで何を学んでこられたのでしょうか。
正直言って、同じ大学人として敬意は払いますが、尊敬はできません。


(注)突然こんな記事を書いたのには、理由があります。
瀬尾ゼミの一人が“例の懸賞論文”の優秀賞者だった事を覚えておりまして、それゆえ気になったのです。
非常に残念ですね。